◆長期的・大きな枠で物事を考える
何かを提案したり判断する際に、より長期的なスパンやより大きな影響を意識して考えるといいと言われています。

例えば営業活動の中で自社の売上を優先するあまり、短期的に物事を見てしまい、長期的に見れば根本が解決しないことを提案していたりすると、クライアントは短期的には満足出来ても、いずれ効果が無かったことに気付きます。

 

また、自らが提案した内容や金額について変更やミスがあった際など、中々クライアントに言いにくいことがありますが、
相手の影響を考えずに、手当てや報告を後回しにしたことによって傷口が浅ければ数時間で済むものだったのにもかかわらず、何日も何日も修正や謝罪に時間がかかる事もあると思います。

 

分かりやすく言えば、企業のリコール問題などは、発表する事だけでも大きな損害になってしまうため隠し通そうとする企業がいますが、後になって判明したり、対応が遅れたことにより、顧客が離れて更に傷口を深くしてしまうことなどです。

ましてや人体に関わることであれば企業の利益より人の体の方が大きな影響があるので、言わなくてもどちらが優先すべきか分かるでしょう。信頼に関しては二度と取り返せないことすらあります。

 

テレビ通販大手の企業は、個人情報漏えいをしてしまった際、今後も営業を行うためにきちんとした体制を整えてから再開すると決めて一ヶ月以上自粛を行ったことで、逆に更なる信頼を得たという事例もあるくらい、長期的な視点は重要です。

また、大きな枠の目線で会話をし、「短期的にはAが効果があり、長期的にはBが効果があります」と事前に説明した上でクライアントに提案していれば、自らショートスパンの業務だけを取るだけでなく、長期的なビジョンを持った会話をする事により、より大きなプロジェクトの話も出来るようになります。
クライアントのため、もっといえば日本や世界など、社会にとって良い選択を行うことで、信頼を失うことは無くなり、強いては長期的で良い関係が構築出来る可能性が広がります。

 

個人や自社の利益だけを考えず、もっと大きな枠・長期的目線で物事を考える事が重要です。