売上が伸びている企業に共通している点の一つとして、既存顧客を大切にするという事があります。
いくら営業手法やサービスが素晴らしく契約をしたところで、顧客が満足せずにサービスを止めてしまっていては、契約しては解約され、また契約しては解約されと繰り返し売上を伸ばし続ける事は難しいでしょう。
新規営業には、広告やテレアポ・DMなどのマーケティング費用から顧客訪問や提案資料の作成までの多大なる時間をかけて受注しているにも関わらず、解約については、「満足させる事が出来なかったから仕方がない」などとあっさりと受け入れてしまっている事はないでしょうか?
来月からスタートする顧客も、来月から解約してしまう顧客も大切な一件です。提供しているサービスが同じ場合、売上は同じなのに、それらに掛ける営業費用やリソースは天と地ほどの差があるのは非常に勿体の無い事です。
すべて新規営業に力を注いで10件受注し、3件解約されるより、7件受注して解約が0件の方が、格段に営業リソースは減り、且つサービスの継続率は向上します。
更には実績数や継続率から信頼感の向上も期待出来ることから、見えにくい部分ですが、企業の価値は高まっていくでしょう。
少しご無沙汰してしまっている顧客へ訪問し、現状のサービスに対する満足度を確認することや、何か改善出来ないか模索する事は特段難しい事ではないはずです。
受け取っている金額分のみをサービスとして提供するだけでなく、顧客にとって本当に価値のあるものを提供出来ているかを確認する事は、実は企業にとっては欠かしてはいけない根本の部分のはずです。
新規営業の時だけ「当社が価値あるサービスを提供します」と謳うのではなく、サービス提供中も同じ姿勢で接する事が顧客満足への第一歩となり、それが売上向上のポイントになるでしょう。
新規・既存も関係なく、どこに対しても顧客の本当の満足を考える貢献営業を行っていく事が重要です。