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業務が立て込んでくると、どうしても仕事をこなす事でいっぱいになってしまう事があります。

営業の現場では、新規開拓から既存顧客への営業、見積書作成や契約書作成などなど、期日の迫ったものからやっているとどうしても将来の案件の種まきや、自社ならではの手をかけた提案等はおざなりになりがちです。

また、仕事が思うように流れ出すといいサイクルであるが故に、何も考えずに進めてしまっている事があります。

ふと気づくと、「受注は取れたが、何か付加価値を与えられたのか」、「自分の会社・自分で無ければ提供出来ないものなのか」など、ただ仕事をこなしただけで、実は自身もクライアントも満足していない事があります。

忙しい時だからこそ、一つ一つの仕事をきちんと振り返り、それぞれの目的や意味を考えて行動する事で、自然と優先度を付ける事が出来ます。

仕事を受注して売上を上げる事は、企業を存続させるために当然に重要なもので、経営者の立場で言えばもっとも大切な事の一つです。

しかし、従業員の立場からすれば、会社を存続させるためだけに仕事をしている人はほとんどいないでしょう。

もちろん、給料や仕事のやりがいなど、各人によって勤務している理由はあると思いますが、クライアントを満足させる事は、営業からすれば誰でもうれしい事です。

上記から考えると、良い提案をしてクライアントが満足し、社会貢献が出来たと実感する事は、従業員満足度※EC(employee satisfaction)で考えると、もっとも重要な部分と言えるかもしれません。

そのため、仕事があるからとただこなすだけでなく、しっかりと自身のやりがいとクライアントの満足を意識して仕事に取り組む事が、モチベーション高く仕事を円滑にまわして行くために非常に重要です。