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自社の得意分野とする市場だけでなく、新たな市場(事業ドメイン)に進める際には、今の製品を活かしつつ新たな市場を模索するか、今の市場に新たな製品を販売するか、またはまったく新しい市場に新しいものを販売していく方法があります。

その際には、すべて自社でまかなって行くか、協業やアウトソーシング、M&Aなど様々な方法があります。

自社でまかなっていく際には、そもそものコア事業以外に新たな取り組みをする事になるので、新たな雇用や設備への投資などそれなりの覚悟を持って取り組まなければなりません。

 

最近ではアマゾンが販売に特化していたところから、配送までを手がけ、事業を広げた事で知られています。ネットでどこでも同じものが買えるようになり、価格競争も一段落した上での新たな取り組みと言えるでしょう。

既存市場に新たな商品を販売する例では、最近では携帯会社や鉄道会社が、既存顧客に電気を売るという新たなサービスを取り組んでいます。これは膨大な顧客データをいかに活かすかといった既存顧客の活用例となり、電力会社との提携例となります。(自社で発電を行っている企業もあるようですが)

 

どちらの例も、既存市場が飽和して来たり、価格競争などが起きている事態を脱却するためと考えられます。

いずれにせよ、常日頃から、自社の商品を活用して事業を広げられないか、既存顧客やネットワークを使って何か出来ないかとアンテナを張っておく事でチャンスが生まれます。

現在の事業・市場で5年後10年後も同じ形で継続出来ているかは分かりません。特にインターネットの業界では、今後も様々な変化に適応して行く事が事業を継続していくカギとなっていくでしょう。

常に自社の持つ強みを活かした、新たな事業がないか模索していく事が重要です。