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営業活動で訪問をメインに動いていると、なかなかゆっくり自らの活動を振り返ることが難しい事があると思います。

しかし社内での会議用資料の作成のためであれば、定期的に直近の活動を振り返ることがあると思います。
その際は、実際に訪問した企業と受注額、粗利など、定量的な数値はまとめると思いますが、定性的な面ではどの程度振り返っているでしょうか。

 

経営の立場からすれば、年間やクオーターの目標に対して乖離があるのかをチェックすることが一つの大きな目的のため、営業側もそれに準じて数値の報告をメインに行います。

しかし、数値面ばかりに拘りすぎるとあまりにも見込みの低い案件や現実離れした行動予定など、その場を凌ぐための会議になってしまって、年末や年度末になって収拾がつかない状況になってしまうなんて事はよくある事ではないでしょうか。

 

昨今の状況では不確実性の高い事ばかりですので、期首に決めた大きな目標や詳細な行動予定は、うまく行く事の方が少ないかもしれません。

豊富な経験を持った敏腕経営者や立派なコンサルティングファームがいるような大企業ですら、何百億の目標を掲げておいて大幅な赤字だったことはよく目の当たりにすることです。

 

特にステークホルダーの少ない未上場の中小企業に関してはしがらみが少ない分、柔軟性を強みにうまく立ち回っていかなければ生き残っていけません。

今重要なことは、決められた行動を確実にこなしていく行動力だけでは足りず、状況を把握してそれにあった行動のために自らの組織を順応させていく力が必要です。

 

8月に入り、3月期決算の企業では、すでに1/3が終了しました。

そこで定量的な部分だけでなく、どんな事で企業や社会に貢献出来たか、直近ではどんな傾向があり、どんな行動が効率良く事業を前向きに進められそうかなど、一度数値から離れて考える事が重要です。

 

建前や辻褄あわせのための行動をしていても何も生まれないので、現実味があり、且つ意味のある行動をすれば、社内の団結力も深まり、より成果が生まれやすい環境が出来てきます。