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クライアントを訪問していて、時々「何か良くなる様な提案をしてほしい」と非常にぼんやりとした依頼を受ける事があります。

そのような時、いくら良い提案を考えようとしても、一向に思い浮かびません。
なぜなら、クライアントの抱えている課題や、今後のビジョンなどが分からないため、いくら色々なものを思い浮かべても、こちら都合の出来る事が出てくるだけで、そのクライアントに取って重要かどうかは分からないからです。

 

先日、中小企業診断士の集まりで企業のコンサルティングについて話し合う機会がありました。コンサルティングをして行く中で、やってはいけないのは、クライアントの話を聞かずに、すでに持っている提案をどの企業にも行う事だという意見があり、なるほどなと思いました。

なぜなら、流行のインターネットの広告など効果が少なからずありそうなものは、どこにでも提案出来る事かもしれませんが、その企業が今やるべき事や、中長期的な視点も含めてソリューションを提案して行く事が、クライアントの課題解決のためになるからです。

そのように考えると、クライアントの話を聞かずには、良い提案は出来ないと言う事です。まずはきちんとクライアントが抱えている課題、改善したい事、目指したい姿などをきちんと把握し、それに向かえる事が出来る仮説を立て、提案を考える。これがあって初めて良い提案に繋がる可能性が出てきます。

良い提案が思い浮かばない場合など、考えていても答えが出てこないので、しっかりとクライアントにヒアリングする事が重要です。