大手企業の場合、多くは一つのサービスだけでなく、その業界の様々なサービスを扱っている事があります。
例えば、人材会社であれば提供サービスが派遣から人材紹介もありますし、業界も物流やアパレルまで広い範囲で事業展開を行っています。
そんな中、中小企業の場合はあれもこれもと様々な業務を行っているとすべてが中途半端になり、ノウハウも大して持っていないのに幅広くやってしまい、自ら質の低いサービスを提供しているケースがあります。
やはり、少ない資源でやって行かなければならない中小企業は、尖った特徴を作り上げていかなければなりません。
例えば、2つのイタリアンレストランがあったとします。
①こだわりのイタリアン料理を販売するレストラン
②こだわりのイタリアン、中華、和食料理を販売するレストラン
多くの場合は、①の方が好感が持てる人が多いのではないでしょうか?
飲食店などの消費者として身近なものに置き換えると分かりやすいですが、どこの業界でも受ける印象は同じです。
例えば、ホームページ上で顧客が予約できるシステムを作りたい時に、
①予約システムにもっとも強いホームページ製作会社
②SNS、予約システム、スマホ対応まで可能なホームページ製作会社
上記2つであれば、①の方が細かいニーズに応えられるノウハウを持っていそうだと思うはずです。
このように、自社がもっとも戦えるフィールドを突き詰めていかなければ、中小企業は大手企業に勝つことが出来ません。
ましてや何処でも買えるようなものを提供していても、いずれ価格競争に巻き込まれてしまうでしょう。
自社のサービスを作るときや紹介をする時に、逆の立場や他業界を参考に考えてみることが重要です。
また、他社では出来ない「自身の会社が顧客に対して貢献出来るもの」を明確にしておけば、どんな企業なのかの理解が特段に進むでしょう。