普段仕事を共にしている上司や部下であれば、説明しなくても伝わる事や、イメージしている事が一緒という事があります。
しかし、その業界や業務に慣れていないクライアント、違う部署の担当や役員などには同じ言葉を使っていてもなかなか通じない場合があります。
それは単に専門用語だけでなく、よく使われるようなものでも、受け取る側によってレベルが大きく異なる事もあります。
例えば、クライアントに売上が上がる「企画」をして来てくださいと言われて出したデザイン会社の企画が、デザインに関するモノのみだった場合、クライアントが仮に総合的なモノを求めていたとすれば、この提案は的外れで、この部分のみを発注する事は難しくなります。
このように、同じ言葉でも相手の求めるレベルを考えて仕事を行わなければ、進むものも進まなくなります。
特に最近は、モノを作れば売れる時代ではなく、「○○を行えば必ず成果が上がる」などのモノは少ないため、単なる手法論だけでは仕事にならないケースばかりです。
相手に言われている言葉をそのまま受け取るだけでなく、いかにして相手の意図を汲み取っていくかが営業にとっては不可欠です。
それらを改善するために「■■のようなモノを提出すればよいか」などと事前にレベル合わせをする習慣を付ける事が重要です。