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営業を始めたばかりの新人が、知識がなかったりクライアントに言われるがままに本来やらないような業務まで「やります」「出来ます」と答えてしまう事はどこの企業にも少なからずあると思います。

その後に、上司に怒られながら今回は特別に行う事もあれば、後でやはり出来なかったと謝罪に行く事もあると思いますが、これらはすべて悪い事ばかりではありません。

もちろん、各社それぞれ決まったサービスがあり、範囲を超えるものはやらないか、別途費用を請求するかのどちらかが通常のプロセスです。

しかし、顧客の望むものや事に耳を傾け、なんとか実現してあげたいという意欲を取ってしまうのは非常におしい事です。特に柔軟性を求められる中小ベンチャーでは柔軟性は必要不可欠なものと言ってよいのではないでしょうか。

 

大きな企業で中堅の営業ポジションに行けばいくほど、サービスがしっかりとしているので、上記のような特別対応は受け入れない事が多いと思います。悪く言えば、柔軟性に欠けると言う事です。

依頼をする側が、不安定な中小ベンチャーに頼む理由は、ニッチなサービスか、柔軟性がある事などの声を良く聞きます。

そのため、あれもこれもと言われる事は、むしろ「受注を得るためのヒント」ととらえ、少しでも実現出来れば仕事に繋がるという解釈も出来ます。

よい営業マンを育てる際には、サービス内容を覚えてうまく説明するだけでなく、クライアントのニーズを聞き取る能力を伸ばして行く事が重要です。