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誰でも業務に慣れてくると、得意分野や不得意分野が出てきます。

例えば、提案書作りが得意な人もいれば、プレゼンが得意な人、競合他社の調査など市場環境を調べる事が得意な人もいると思います。

得意な分野であればスピードもクオリティも高いので、自分がやった方が良いと本人は思うケースが多いですが、必ずしも得意なものを得意な人がやる事がいい事ではありません。

なぜなら、それらが営業の目標に近づかないものであれば、もっと優先的にやるべきものに着手した方がいいでしょうし、管理者の立場であれば、現場業務に時間を割くよりも、メンバーの管理に注力しなければならないでしょう。

例えば、新規で営業をしなければならないのに、既存の顧客回りが得意だからと言っていれば、なかなか目標の数字を達成出来ないようなものです。多くの人は、やるべきものより得意な事をやる事で自身の存在意義をアピールしてしまう傾向があります。

効率や内部コストも踏まえ、優先すべきもの、外注で賄うべきもの、他のメンバーがやるべきものなどの見極めがキーポイントとなります。

チームマネジメントの際には、各人の得意・不得意をうまく管理しながらも、目標数値を達成する事を念頭に、タスクの割振りを行う事が重要です。