world-economic-growth-875590-m
大小の規模に関わらず、今では多くの企業が様々なサービスを提供しています。

例えば、以前はホームページ製作のみを事業としてきた企業が、インターネット広告やWEBコンサルティング事業を手がけるなど関連した事業を行う事が当たり前の様になってきました。

これは時代の変化が早く、事業の柱をいくつか持っていない事がリスクとなりえる事が大きな理由になっていると思います。

しかし、上手く時代のニーズを捉えた商品でも、参入障壁が低ければすぐに競合他社が増え、気付いたら価格競争に巻き込まれていることも多いと思います。

単に関連した事業を増やし、売れるものを売っていくという手法では付加価値が少なく、高利益を上げる事は難しいでしょう。

 

自社の中でもどの事業が効率よく利益を生んでいるのかを把握した上で、掛けるべき人員やプロモーション等の可否を判断しなければなりません。

よくやってしまいがちなのは、営業利益のみを判断軸にしてしまう事です。

例えば、A事業が100万円の利益、B事業が50万円の利益であれば当然Aを優先的に行うという判断になると思います。

しかし、仮にA事業には1週間の作業が必要なのに対し、B事業が一日作業での利益だった場合はどうでしょうか?一日あたりの利益はA事業が10万円、B事業が50万円となります。

その他にも、A事業をやるために保持している個別固定資産など、それらを止める事で掛からない固定費が大きく出てくるかもしれません。

 

どの事業がどれだけ企業に貢献しているかという判断軸で、貢献利益というものがあります。
これはセールスミックス分析というもので個別事業に対して細かく変動費や固定費、個別固定費を計算していくものです。

よく稼動時間や量に限界がある中で、効率的な生産量・販売量の組み合わせを算出する際に用いられますが、営業でも掛けられるリソースや販促費なども当然限りがありますので、採算の低い事業や高い事業を把握する際にも非常に効率的な分析方法です。

売りやすいものを販売して利益を追求していくだけでなく、より多くの利益を得るために最適な方法を貢献利益の観点から模索する事でより効率的な活動に近づける事が重要です。