purpose 日々の営業活動やサービス提供など、会社を動かしているのは細かい作業の積み重ねであり、詳細な実行計画がなければ、会社を動かしていくことは出来ません。

しかし、ある程度会社が動き出してくると、行動は作業化され、日々の業務は流れるように過ぎて行ってしまいます。
個々の社員や事業部毎に目標値を決めていても、数値を達成するための駒となってしまっていて、会社の雰囲気・パフォーマンスがいまいち良くないという会社も多いのではないでしょうか。

一つ考えられる原因としては、会社全体の経営目標が明確でない、もしくは浸透していないという事が挙げられます。

例えば介護の企業が、「3年後に介護難民10万人のサポートが出来る会社になる」といった経営目標を掲げ、重点施策として、「施設不足地域5か所に毎年施設を新設し、サポートを強化する」といった推進計画を持っていたとします。

それらが明確になってから、広報部の計画、営業部の計画、運営部の計画などを詳細に決めていくというのが通常のプロセスなのですが、中小ベンチャーの場合、それらが浸透しないまま、それぞれの事業部では去年より上回る程度の目標値を立て、進めてしまう事があると思います。

これでは、会社がどこに向かうのかを共有しないまま、日々の業務をこなして行くことしか出来ませんので、会社一体となった動きも出来ず、個々の意識がバラバラになってしまう事があります。
また、自分の所属する会社の未来(向かう方向)が見えなければ、現状維持や他社への転職などを考える人も出てきて、人材が安定しないといった面も出てきます。

共有がしっかりと出来ていれば、新施設の責任者を目指して、現在の業務をしっかりと推進していく従業員が出てくるなど、先を見据える事で社内が活性化する事を期待出来ます。

中小企業の場合は特に、経営と運営を分離させるのではなく、従業員も巻き込み、一丸となって行動することが高パフォーマンスのためにも、優秀な人材のためにも重要です。