新たな営業活動を計画する際に、一つの手法やターゲットのみを選定し、集中して行う事はリターンが多い可能性もありますが、テストマーケティングをしていない場合などは大きなリスクになる場合があります。
特に、売れる市場で売上の見込は大きいものの、ふたを開けたら薄利になってしまっては、効率的ではありません。それなりの中堅や大手企業であれば、市場を支配し、企業としての価値や印象を上げるなど複合的な戦略があれば別ですが、中小ベンチャーでは、ある程度利益が出なければ事業を継続していく事すら難しいものです。
製造業等で使われる販売に関する考え方で、セールスミックスという手法があります。
これは、どのように時間やリソースを配賦することで利益が最大化するかというのを見つけるための手法です。
どれくらいの材料や労働時間があり、どれを多く作れば一番利益が得られそうか。このように、あくまで利益を重要視して考える手法です。
そのため、場合によっては作らないモノ(事業で言えば撤退)も視野に入れつつ、予測を立てていきます。
営業の現場でも、同じような考え方で進めていく事も視野に入れた方がいいでしょう。
(営業の場合は、他社との繋がりや今までの経緯、他事業との連携もあり、必ずではありません)
例えば、営業マンが5人いて、全員が既存商品の飛び込みやテレアポをするより、数名は紹介営業や企画営業を行うなど、一番利益の出そうな活動を優先的に行い、営業リソースを配賦するようなイメージです。
いくらニーズがあって多く売れるものでも、利益がほとんど出なければそこに多くを投資する意味はありません。
今までの実績を振返り、掛けた人区、出た利益、ニーズ等を組み込んで、今ある営業リソースをうまく配賦しながら利益の最大化を目指して行く事が重要です。